いきなり流行りましたね。ハンドスピナー。
おもちゃとしてはすごくシンプルで、手で持ってただ回すだけです。
今回は、こんな単純な玩具が流行った理由。ハンドスピナーの歴史・発祥を紐解いていきます。
ハンドスピナーの歴史は古く、1993年のアメリカはフロリダ州まで遡ります。(歴史については諸説あります。)
1993年 難病である「筋無力症」を患った科学工学者のキャサリン・ヘッティンガー氏(女性)が筋力を使わなくても子供と遊べる玩具として「フィジェットスピナー」を世に生み出しました。(フィジェット=手遊び)
1997年 ヘッティンガー氏は特許を取得したものの、ビジネスとしては失敗に終わりました。当時は「たまごっち」や「ファービー」等の華のある玩具が流行っていたため、シンプルでアクション性の少ないハンドスピナー(フィジェットスピナー)は受け入れられなかったようです。
2005年 ヘッティンガー氏は特許の更新料の400ドル(今の日本円に換算すると約44000円)の支払いを躊躇し、彼女は特許を失うことになります。
これが最大のミスでしたね・・・
更新した状態で今回のブームを迎えていたら、死ぬまで働く必要がなっかったでしょうね。
2016年 アメリカで手持無沙汰の時に惰性で触っていられる玩具として「フィジェット・キューブ」が注目を集めました。そして同年12月、同国有名経済誌であるフォーブスにストレス&手持無沙汰解消グッズとしてフューチャーされ、全米で一大ムーブメントを巻き起こしました。
日本で流行るキッカケにいち早く貢献したのが、youtuberのセイキン(ヒカキンの兄)でしょう。ハンドスピナーの動画を出すのが一番早かったですね。(大物youtubberの中で)
セイキンがつまらないとか、芸がないとか、弟の七光りだ等は一旦置いといて、目の付け所はさすがでしたね。
こうして次々とハンドスピナーの動画が至る所から上がっていき、日本でも大ブームとなりました。yuotube を起点にネットの外でもセンセーションを生んだわけですから、いかにyoutube(r)が影響力を持っているかというのがわかるでしょう。ゲームセンターでもハンドスピナーの特設コーナーが大々的に用意されており、随所で盛り上がりを見せています。
実はハンドスピナー、手持無沙汰解消以外にも身体や精神に好影響を与えるようで、集中力の維持・UP、貧乏ゆすりが止まる、禁煙に効果的等、海外では医療の現場でも活躍しているそうです。
しかし、「他人の回すハンドスピナーのせいで集中できない」などの本末転倒な事態も発生しており、アメリカの学校では持ち込み禁止になっているところもあるようです。
いずれにしても、このハンドスピナーブームがいつまで続くのか、興味深いですね。私も一つくらい持っておきたいので、買ってみようと思います。